【静岡】
《茶況》 日本型食生活を推進 茶商工業組合連合顧問が目標
2008年1月8日
全国茶商工業協同組合連合会顧問の谷本陽蔵さん（７８）は、茶業振興に向け、今年の目標に、ごはんを主体とした日本型食生活の推進を掲げた。ごは ん中心の日本型食生活は、お茶を味わうこととのつながりが深いほか、国の課題になっている食料自給率の向上や健康、長寿にも影響するとみているためだ。
農林水産省の試算では、国民一人一人がごはんを一食につき、もう一口多く食べると食料自給率は１％向上する。一膳（いちぜん）分に換算すれば、一日当たり一膳多く食べれば３％程度高まる計算となり、食料自給率（カロリーベース）３９％は高まる。
現在は平均で一日当たり３杯分のごはんを食べているが、２０年前は４杯食べており、当時の自給率は５０％だった。茶業界では「おいしい米がとれた年は、お茶の消費を後押しする」と米の作柄への関心は高い。
谷本さんは「ごはんを主体とした食事にお茶はつきもので、お茶の需要拡大に役立つはずだ。ごはんを主体とした食生活は、自給率や健康維持を含めて良いことが多い」と話す。 （松本利幸）
袋井・森 産地問屋は新年のあいさつ回りをこなしている。
掛川・小笠 茶商は年始のあいさつ回りを兼ねて情報収集に力を入れている。
島田・金谷 産地問屋はあいさつ回りと補充注文に追われている。
川根 産地問屋は消費地と情報交換を進めながら補充注文に対応している。
牧之原 茶農家は敷きわらなどをして茶園管理に努めている。
藤枝 産地問屋は茶専門店からの補充注文に応じている。
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