コメの味 茶に油に
国産使用 ふくよかに香ばしく
米粉や米ぬか、米麹など国産のコメを原料に使った食品が増えている。北海道産の飼料米で育った鶏の卵なども人気という。食料の国内自給率アップを狙って開発されたものが多いが、コメならではの特性や風味を生かした絶品食品も目立つ。紹介しよう。日本人が楽しめる
JA全農と日清シスコ、三菱食品が共同開発した「コメフレ」は国産米で作ったシリアルだ。米粉から作っているので、日本人の多くが楽しめるクセのない味わいと軽い食感が特徴で、牛乳や豆乳をかけてもおいしいし、デザートなどのトッピングにも使える。胸焼けせず
築野食品工業の「こめ油」は米ぬかから作った食用油。コレステロールの吸収を防止し、胸やけや胃もたれがしにくいという。日本たばこ産業の「米づくり」は、米粉や米麹で作った炭酸飲料だ。甘酒のような、コメ独特の爽やかな甘みが特徴だ。
キリンビバレッジの「生茶 香ばし米麹ブレンド茶」は、焙煎した米麹を使っていて、香ばしさとふくよかな甘みがある。
鶏の卵も
コープさっぽろの「黄金そ だち」は、北海道産の飼料米を使った酪農・畜産商品シリーズだ。表の「ゆめたまご」は、3分の2がコメという配合飼料で育てた鶏の卵で、白っぽい黄身には コクがある。動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防効果があるとされるオレイン酸も多く含まれているという。シリーズには、肉類や乳製品などもある。
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商品は、政府の後押しで食料自給率向上を目指す取り組み「フード・アクション・ニッポン アワード 2012」の受賞商品の一部だ。コメ以外にも、国産の原料を使った食品が受賞している。各商品の詳細は、ホームページ(http://syokuryo.jp/award/award12/list/)で見られる。(経済部 寺村暁人)
(2012年12月1日 読売新聞)
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